とかく日本人は周りと同じように同化し、無難に過ごすことをよし、としている人が多いようです。集団社会において協調性はもちろん大事ですけど、それが行き過ぎて自分の周りの人と同じであることで安心し、また「なんか変だな」と思っても黙っているのが協調性のあるいい人と思われ、逆に意見を言うと面倒な人と思われてしまいがちです。またそもそも自分の意見というものがないという人も少なくありません。
就職活動の際の真っ黒なリクルートスーツがまさにそのいい例（悪い例）です。もっとも、あれは採用する側に人を見る目がないからでもありますし、それを販売促進するお店も悪いのですが、当の学生の方でも「周りの皆もそうしているから」「目立ちたくないから」という理由だけで、何も考えずに皆で真っ黒カラスになっています。ちょっと異様な光景です。
しかし、これが海外からの優秀な人材なら「指定されているわけでもないのに、なぜ皆同じ格好をしなくてはいけないの？」と疑問に思うだろうし、何も考えずに右へ倣えとはしないでしょう。
企業の採用面接にGパンはいただけませんが、普通の良識ある格好ならそれでいいはずです。事実、私の就職活動の頃はそうでした。

このような例を一つ取っても、海外からの優れた人材が日本に入ってくることで日本の学生への良い刺激になり、自分の考えや意見をきちんと述べるのが当たり前になって、やがては「皆と同じが良し」とされる日本の教育や、他人の目ばかりを気にする日本社会が変わって行くことが私の夢でもあります。
その第一歩として、日本で活躍をしたい、日本で起業したいという夢に溢れた外国人を、行政書士の業務を通じて応援したいと思っております。

なお、優秀だからといっても必ずしも経営に向いているとは限りません。そのような人材は是非とも日本の中小企業に就職して活躍してもらいたいと思っております。彼らが持てる力を大いに発揮できるように、迎える中小企業には「そこで働きたい」と熱望されるような、またその企業の一員であることを誇りに思われるような魅力あふれる企業になってもらいたい、との思いから併せて企業支援にも携わってまいります。